糖質制限ダイエットの効果 3
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糖質制限を始めてから半月ほど過ぎ、私はお弁当生活にも慣れた。
朝、昼、夕、全ての食事が自炊になった事は、健康的にも良かったと思う。
しかし、そう甘くないのがダイエットと糖質制限中の食事である。
それまでの私の食生活を思い返してほしい。
そう、必ず食後に私はデザートを食べていた。
お酒を飲んだ後の締めのラーメンのように、私は食後にデザートを食べなければ、締められない人間だったのである。
この半月は目新しい事と、痩せた後の自分を想像する事によって、モチベーションを保つ事ができたし、我慢をする事も辛くなかった。
だが、半月経ち、私は猛烈な糖欲(?)に襲われたのである。
スーパーに行くと、お買い得コーナーに賞味期限が近くなったスイーツがよく出されている。
ダイエットをやり始めの頃は、“もうこのコーナーに用はなくなった(キリッ)!”と思っていたが、そんな糖欲が顔を出すと、気付けば私はそのコーナーの前にいた。
“いや~、観るだけだよ、観るだけ!どんなスイーツの売り上げがイマイチなのかを調査の為に観るだけだよ”なんていう事を自分に言った。
あの説明に何の意味があったのかは今になっても分からない(笑)。
そのコーナーにはショートケーキが幾つか入れられていた。
これは、誰もこのまま買わなければゴミ箱行きか。
それは良くないな、地球に優しくないな。
と急にエコの事を考え始めた。
いや、考え始めた振りをしていた。
私はそのショートケーキを籠に入れ、レジへ向かった。
家に着き、買った食材を冷蔵庫に入れた。
肉、野菜、卵、etc.。
そしてショートケーキ。
そこに貼られた「半額」というシールは呆れた表情のように観えてしまった。
覚えておいてほしい。
甘い物を控えると、何時か自分に甘さが出て来る事を。
もうお気付きの方もいらっしゃるかと思いますが、上記の表現、ちょっと気に入ってます(笑)。
今まで好きだった物を完全に断ち切るのは不可能に近い。
いや、できれば苦労などしない。
いわゆる、無理ゲーというヤツなのかもしれない。
しかし、そうして買ったショートケーキは美味しくて美味しくなかった。
たまに『俺、甘い物食べないし!』と言う人がいるが、そんな人が羨ましくて仕方なかった。
それでも痩せる事を諦め切れなかった私は、なんとかこの状況を脱せないかを調べる事にした。
キッカケは家にあったハイカカオのチョコレートであった。
あれって苦いけど、糖質あるのかな?と疑問に思った。
確かに少なかった。
有名な物で言うと、meijiのチョコレート効果 cacao72%なんかは1パック40g中、糖質は13gだ。
これが普通のミルクチョコレートでは1枚50g中、糖質は26gである。
チョコレート効果と同じ40gに換算すると、20.8gだ。
7gの差は大きい。
しかし、40gという内容量ではなかなか満足する事ができない………!
私は長年、食後に板チョコを1枚丸々と食べていた為、体にそのグラム数が染み付いてしまっていたのだった。
ある時は1枚以上食べるのはさすがに多いので、1段ほど残し、別の種類の板チョコを同じ分量食べたりした事もあった。
これは、「どちらも1枚食べてないし!」といういわば気休め(言い訳)である(笑)。
やっぱり、思うようにはなかなかいかない。
続いて、「糖類ゼロ」って書いてあるお菓子ってどうなんだろう?
そんな疑問も頭をよぎった。
これも糖質は少ないのかな?
そう思ったが、これは違った。
この、「糖質」と「糖類」については違いがあった。
大雑把に説明すると、糖類というのは糖質の中に含まれた一種である事が分かった。
分かり易く言うと、糖類はピカチュウ、糖質はポケモン、みたいな事である。
よって、糖類がゼロでも、糖質を形成するものは他にも沢山ある為(でんぷん、オリゴ糖など)、糖質が高いという事はよくある事であった。
ここも思うようにはなかなかいかない!
しかし、こんなところで折れていては、今後、結婚式の度に憂鬱になってしまう!
そうして私はあるスイーツに出会った。
まるでそのスイーツが犬、猿、雉のように見えた。
続く