澪の小説ブログ

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ブラック企業からは心置きなく逃げろ! 2

ブラック企業からは心置きなく逃げろ! - 澪の小説ブログ

↑の続きとなります。

 

 

そんな休みもあるようでないような日々を過ごしていましたが、なんとか無遅刻無欠席で通い続けたある日、上司からこんな一言が。

 

『お前、新入社員のくせに何で早めに来ないんだよ。』

 

私は間に合うか間に合わないかと時間を気にするストレスを受けるのが嫌であった為、普段から30分前行動をしており、会社の最寄りの駅には早めに着いていたが、会社と隣接したカフェでワンクッション置いてゆっくりし、気合いを入れてから、始業までに間に合うように向かっていた。

しかし、その上司曰く、『新人なんだから、30分早く来い。そして掃除とか何かしらやれ。仕事ってそういうもんだって俺は考えてる。お前はやる気ないのか?』という事だった。

その理論は全く理解できなかったが、郷に従う事にして、翌日から朝のワンクッション休憩をやめ、30分前に出社した。

まだ仕事も研修中であった為、何から手を付ければ良いかすら分かっていなかった時期であった為、予習をする事もできない。

機械の使い方すらろくすっぽレクチャーを受けていない状況でした。

とりあえずクイックルワイパーを備品庫から取り出し、ひたすら掃除をした。

もちろん、早出残業なんかは付かない。

そして、契約書にはそのような規則は書かれていません。

また、そこまで広くない社内の為、掃除など30分も掛かりません。

すると、違う上司がやって来て、まさかの掃除した箇所を指でサーっとやり、埃を確かめていました。

いやいや、アニメか(笑)!

昔、朝に食パンをくわえながら走っている女子高生を観た事があったが、それを思い出した。

 

ある日、通勤中にお腹が痛くなり、最寄りの駅でトイレに入った事があった。

普段は30分前に到着していたが、その日は15分前出社になった。

すると上司から、『俺はもっと前から来てるんだよ。俺より後に来るとか舐めてるのか?』と一言。

この言葉をそのまま受け取るとなると、この上司がたまたま早く起きた日なんかは30分より前に出社しているかもしれないから、そんな日は30分前出社でも同じ事を言われるかもなと思った。

 

 

そしてこの会社のよく分からない風習は他にもあった。

 

 

映像関係の会社であった為、会社の紹介VTRを作る機会が入社してすぐあったのですが、新人として私のコメントがそこに入る事に。

そして、決められた台詞を言ってくれと頼まれた。

その台詞はこの2つだった。

 

『先輩達も良い人ばかりで、満足しています!』

『こんなホワイト企業あったんですね!』

 

 

まだまだある。

 

休憩時間は上司の都合で決められた。

ない日もあった。

契約書にはしっかりと1時間休憩ありと書かれていたが、1時間の休憩が取れる事はほぼない。

何より苦痛であったのは、休憩時間中の食事は会社から出前を頼むと決まっていた。

また、出前を取るお店も上司の気分で決められてしまう。

そして、食事もみんなと一緒に食べなくてはいけなかった。

ある日、まともに昼御飯を食べさせてもらえなかった日、朝10時(実際には9時半)から翌日の昼12時まで仕事だった日があった。

夜はさすがにお腹がペコペコになったが、21時頃に上司から『うどん食いたいから出前取る。お前も選べ。』と言われ、メニュー表を観たが、あっさりした中盛り程度のうどんしかなかった。

ちなみに、出前の代金は負担してもらえるが、その為高い物は頼めない。

大盛りにする事もできなかった。

これならば、自分でお金を払って、食べたい物を頼んだ方がマシだったが、それはできない。

外出するには許可が必要だったのと、休憩時間は1時間なく、食べ終わったらすぐにまた仕事に入らないといけなかった。

 

たまに仕事内容によっては出前ではない日もあったが、そんな日は『次のお客さん何時来るか分からないから、休憩行きたいんなら10分ぐらいでダッシュで戻って来い。』と言われる始末。

10分ではコンビニのおにぎり程度しか食べる事ができない。

 

そんな生活を2ヶ月続けた。

そして、私は入社して2ヶ月経ったある日、この会社を辞める決意をする機会があった。

 

 

続く