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ブラック企業を辞めたその後はどうなるか?

ブラック企業からは心置きなく逃げろ! - 澪の小説ブログ

この記事は、上記ブラック企業シリーズの後日談となります!

 

 

ブラック企業を辞めてからというもの、「無職」とか「無収入」といったような危機感よりも、もうあんな所で働かなくて良いんだ、という安心感が何時までも勝っていた。

幸いな事に、私は実家に住まわせてもらう事ができた為、生活の面もしばらくは何とかなった。

 

しかし、辞めた1ヶ月後までは辞めた月の分の給料が入って来るが、その後は一切入って来ない。

そう考えると、うかうかはしていられない。

 

私はすぐにハローワークに向かい、手続きをした。

履歴書は半年で退職したという傷を今後は記入していかなければならない為、次の就職活動はとても険しいものになるだろうし、ここで失敗したら次はさらに厳しくなる。

そんなループがある事は自覚していた。

その為、少し自分に武器を作ろうと思い、資格を取る事にした。

退職を告げると同時に、ハローワーク職業訓練校というものを申し込む事にした。

 

この職業訓練校とはハローワークが主催している塾のようなもので、無料で受ける事ができるという話を聴いていて、実際に受けた事がある人から勧められていたので、この機会にやってみようと思った。

主に就職についてのアドバイスや資格取得へのサポートをしてくれます。

無料で受けられるけれど、その間は給料が出るわけでもないし、交通費や食費も自己負担だ。

なので、短期でできるバイトも探す事にした(こちらは時給よりも融通の方が大切な為、すぐに見付かりました)。

 

訓練校は幾つか種類があり、その資料を貰い、家で目を通し、コースを決めた。

後日、訓練校で面接があり、どのような事を学びたいか、などを話し、入学が決まった。

私が申し込んだコースは3ヶ月間の訓練であった。

訓練校は入った後も必要な出席日数が設定されていたり、月に何度か就職活動をしなければいけないなどの制約はあったが、厳しくは感じなかった。

 

 

さて、話は訓練校を申し込む際のハローワークでの話に戻ります。

係員の人に退職した事を告げ、訓練校を受けたいという旨も伝えたところ、詳しい在籍期間を知る必要があるので、私の前で係員の人は例のブラック企業に確認の電話を入れた。

『○○さん(私)という方が、退職したという事で、現在、○○市のハローワークに来ています。○○さんの退職日を教えてもらえますか?』と訊いていた。

係員の人は電話を切り、私に言った。

『社長さんが出られました。今月の10日に退職したと仰っていました。』と。

 

いや、正式には11日である。

私は自己都合で辞めた為、また半年で辞めた為、失業保険金は付与されない。

それは貰う気もなかったから良いが、事前に調べていたので、社長が1日ごまかした理由はすぐに分かった。

原則、自己都合で会社を辞めた場合、1年間以上勤めていた場合に限り、退職から3ヶ月後に失業保険金が貰えます(会社都合の場合だと半年の勤務で良く、また1ヶ月後から失業保険金が貰えます)。

しかし、例えばパワハラを受けたとか明らかな過重労働をさせているなど、会社側があまりにブラックな場合は、自己都合でも半年の勤務でも貰えるといった特例も存在します。

その際、退職した日付けが11日以降(例、4月11日~、6月11日~など)の場合、1ヶ月務めたとみなされます。

 

私の場合、11日に辞めている為、ちょうど半年勤務したという事になります。

しかし、電話越しでどうやら社長は1日嘘を付いたようです(笑)。

明らかなブラック企業でした、と言って給付金を受け取る事もできたかもしれませんが、端よりそうするつもりはありませんでした(なるべくあの会社とは関わりたくなかったので)。

なので、社長がこうして1日ちょろまかしたところで、当初の予定からは何も変わりませんが、こういうところに“やっぱり辞めて正解だったわ!”と思わざるを得ません(笑)。

 

訓練校への入学も決まり、バイトもとりあえず決まり、実家に住まわせてもらう事ができた。

もちろん、豊かな生活はできないが、ブラック企業在籍時より何兆倍もマシである。

 

余談ですが、上記の私と同じような状況の人が“自分はニートだ。”と落ち込む事があるようですが、ニートというのは「NEET」と書き、これは「Not in Education, Employment or Training」の略です。

直訳すると「教育も就職も職業訓練もしていない」です。

私の場合、Trainingに当たる為、正確にはニートではありません。

自分は全く気にしませんでしたが、これで悩む責任感の強い方もいるみたいなので、覚えておいて下さい。

 

 

訓練校入学を控えたある日、ブラック企業を先に辞めた社員の内2人と会う機会があった。

2人とも私より何ヶ月か先に辞めていた為、既に就職が決まっていた。

1人はどうしても映像関係の仕事に就きたかったそうだが、晴れて良い会社に出会えたそうだ。

『前の会社は酷かったですけど、今の会社の人達には可愛がってもらってます。好きな事を仕事にできていて、充実しています。』と言っていた。

私もそれを聴いてとても嬉しかった。

 

もう1人はネット番組のADになっていた。

とてつもない重労働の割りに、給料は少ないらしい。

けれど、『前の会社と違って、やり甲斐はあるし、続けていきたい。』と言っていた。

 

2人とも辞めて正解だったようだ。

 

私は3ヶ月の職業訓練を経て、そんなに難しくはないが1つ資格を取り、2人に続こうと思った。

 

 

 

次回は、ブラック企業を半年で辞めた後、就職活動はどのようになるのかをお送りいたします(笑)!

 

 

続く